Alice's Adventures in Wonderland(と樹里のパピーたち)

我が家の愛犬『樹里』が産んだアリスとそれぞれ巣立っていったパピーたちの日常を、チラッとだけ公開します。

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出産顛末記その③~第2子誕生とその死~


第1子誕生を受けて、家中が感動と混乱の渦に巻き込まれている中、樹里は丹念に仔犬をなめてあげながら授乳させている。



そうこうしているうちに30分が過ぎたころ、一緒に樹里の出産を見ていた長男が樹里の後ろに動くものを発見した。



「何か動いてる」



誰にも見られないうちに第2子は身体の半分以上をこの世に出していた。

その場にいた全員が第2子に注目したとき、ようやっと樹里も気がついたかのように第2子を舐め始めた。

第2子の身体にまとわりつく羊膜がはがれていく。



「この仔生きてる?」



そう嫁さんが心配になるほど第2子は動かない。

が、まったく動かないわけではなく、口をパクパクさせたり、足を動かしたりしている。



11:03体のすべてが体外に出た。

樹里は一生懸命羊膜をなめ取り、臍帯を切り取った。



嫁さんが生まれ出たばかりの仔犬を持ち上げ、産湯を使う。

そっとかごに入れ、写真を撮る。

だが、弱々しく、動きも鈍い。



このとき、頭を持ち上げ、この仔は確かに生きていた。





急いで、体重計に乗せて体重を量る。



第2子196グラム





かなり小さく、動きも弱かった。

泣き声すら発しない。



第1子はこの間もおっぱいを捜して泣き声をあげ、しきりにキャーキャー泣き喚いている中、第2子の周りだけが静寂に包まれたように静かだった。



「まだ羊水が吐き出せてないんだろうか?」



嫁さんが心配する。

とりあえず動物病院に電話して対処方法を聞くことにした。

電話している最中も、おっぱいを口に含ませれば吸い付くんじゃないか?とか、樹里が舐めてあげれば動き出すんじゃないか?といった第1子のときとは違った混乱が我が家を支配する。



動物病院の回答は、おっぱいは飲まなくても大丈夫なので、頭を下げ軽く2~3度振ってあげれば、羊水を吐き出すし、とにかく冷やさないようにしてあげて、鼻先の色がピンク色から紫色に変わるようなら連れてきてくださいとのことだった。



嫁さんが2~3度第2子を振り、すぐにタオルで包む。

手渡された私(家族中で一番表面温度が高い)はそっと手で包んでじっと第2子を見つめる。

がんばれ。がんばれ。



みんなが見つめる中、次男が第3子の誕生を発見する。

この後、第3子の顛末記は書くが、第3子は誰にも見られずにこの世に生を受けた。

ごめんね。第3子くん。



その間も私は第2子を見つめていた。

鼻先がピンク色から紫に変わることがないように祈りながら・・・



第2子はわが手に抱かれながらちっとも動かない。

鼻先の色は変化していないように見えたが、むしろピンクから白くなったように感じた。

第1子の近くに持っていってみると、明らかに第2子のほうが色が白い。



「紫色ではないけれど、ぜったいに色が違うよね」



嫁さんにそう言って、私は決断する。



「この仔を病院に連れて行くから後のことは頼むね。病院には電話を入れておいて」



次男に第2子を預け、一緒に車で病院に急ぐ。

病院に着いて、入り口の自動ドアが開くと、AHTさんが待ち構えていてくれた。

即座に獣医さんのもとに連れて行かれる。

待合室で待つしかない次男と私は一言も会話をしなかった。



5分と待たずに診察室に呼ばれる。

診察室のドアを開けると、獣医さんが第2子の小さい身体に人差し指で心臓マッサージをしてくれていた。



「病院について時点ですでに心停止の状態でした。人口呼吸と心臓マッサージをしましたが、効果はないと思います」



11:50 第2子が虹の橋を渡ったことが確認された。



虹の橋を渡った第2子。みんなのためにありがとう。





「犬が多産なのはこうして死んでしまう仔が多いからで、そうでなければ1~2頭産めばいいことなのです。ほかの仔が300グラムくらいで生まれてくるのに、この仔が196グラムで生まれてきたのは、兄弟に栄養を与えてくれたからです。周りの兄弟のためにこの仔は死んでいってくれたのだと思います」



獣医さんのその言葉にほっとしたような気がした。

この仔はみんなのために自分の命を犠牲にしてくれたんだ。

ありがとうね。



第2子を先生から受け取り、手で包むように持ちながら病院を出た。

いつもはそんなことしないのに、AHTさんが病院の外まで見送りに出てくれた。

その気持ちが嬉しかった。



次男に再び第2子を預け、車に乗る。

車中が重苦しい雰囲気に包まれる。

しばらくして、写真を撮っている音がした。

次男が第2子の写真を撮ってあげていた。



この仔を生まれなかったことにはできない。

死産ではない。

確かにこの世に生を受けたのだ。

この仔のことも忘れないよ。



いちばん柄がきれいな仔だったと思う。













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